
「どうして伝わらないんだろう」と、つい焦ってしまうのも無理はありません。
お子さんとの毎日のやり取りの中で、「目で見てわかる工夫」が良いと耳にしたことがあるかもしれませんね。
でも、「市販のグッズを買わないといけないのかな?」「なんだか難しそう」とハードルを感じていませんか?
実は、お子さんにぴったりのアイテムは、お家にあるものやスマホを使って、とっても簡単に作ることができると言われているんです。
この記事では、お子さんが「わかった!」「できた!」と自信を持てるような、手作りグッズのアイデアをわかりやすくご紹介します。
これを読めば、きっと明日からのお子さんとの時間が、もっと穏やかで笑顔あふれるものに変わっていくはずですよ。
発達障害の視覚支援グッズは家庭で簡単に作れる!

支援のための絵カードやスケジュールボードと聞くと、専門的なものを買わなければいけない気がしてしまいますよね。
でも、実は市販のものよりも、お子さんにとって身近なものを使った手作りの方が効果的だと言われているんです。
特別に絵を描く必要はありません。
普段使っているコップや靴をスマホで写真に撮って、印刷するだけで立派な支援グッズになります。
最近の支援級に通うママたちの間でも、この手作りグッズが大人気で、日常的に活用されているそうなんですよ。
身近な写真を使った手作りグッズが効果的な理由

それには、発達障害のあるお子さんの特性に寄り添った、いくつかの優しい理由があると言われています。
目で見る情報を受け取りやすい特性があるから
発達障害(自閉症スペクトラム障害ASDやADHDなど)のあるお子さんは、耳から聞く言葉よりも、目で見る情報(視覚情報)を処理するのが得意なことが多いとされています。
これを「視覚優位」と呼ぶそうです。
言葉で「早く着替えて!」と何度言われても、頭の中でうまくイメージできずに戸惑ってしまうのかもしれませんね。
でも、着替えの写真を見せられると、「あ、今から服を着るんだな」とスッと理解できることが多いんですね。
目で見てわかることで、見通しが持てて安心感につながり、不安からのパニックを防ぐ効果があると言われています。
「自分のもの」だからこそ、すぐに理解できる
市販の絵カードも便利ですが、描かれているのは「一般的なコップ」や「知らない子の服」ですよね。
発達障害のお子さんの中には、少しでも違うものだと「自分のことだ」と結びつけるのが難しい場合があるそうです。
だからこそ、自作の出番なんですね。
いつも自分が使っているお茶碗や、お気に入りのスニーカーの写真なら、「あ、自分の服だ!」「ぼくの靴だ!」と一目でわかりますよね。
重度のお子さん向けの支援でも、実際の「自分の写真」を使ったリアルな視覚化がとても注目されているそうです。
自分で動かす操作が「できた!」という達成感を生む
手作りのスケジュールボードなどを作ると、お子さんが自分でカードを外したり、移動させたりすることができますよね。
この「終わったから外す」という小さな行動が、ワーキングメモリの弱さを補い、「一つできた!」という大きな達成感につながると言われています。
毎日の積み重ねが、自分でスケジュールを管理する力や、主体性(自立)を育んでいくんですね。
「自分でできた」という自信は、二次障害の予防にもつながる大切なステップだと考えられています。
すぐに真似できる!手作りグッズの活用アイデア3選

先輩ママたちや療育の現場で実践されている、具体的なアイデアを3つご紹介しますね。
どれも100円ショップのアイテムやスマホがあれば始められるものばかりです。
朝のお支度ボードでバタバタの朝をスムーズに
朝の時間は、私たちもつい「早くして!」と急かしてしまいがちですよね。
そんな時は、朝の準備の手順を視覚化した「お支度ボード」を作ってみるのがおすすめです。
作り方はとてもシンプルなんですよ。
- お子さんの使う食器、歯ブラシ、服などをスマホで撮影して印刷する
- 印刷した写真をラミネートしたり、裏にマグネットを貼ったりしてカードにする
- ホワイトボードに上から「ごはん」「はみがき」「きがえ」の順に貼る
- ボードの下の方に「おしまいボックス(小さな箱やポケット)」を用意する
一つ終わるごとに、お子さん自身にカードを外して「おしまいボックス」に入れてもらいます。
「次は何をするのかな?」と自分で確認しながら進められるので、着替えなどの手順が一人でできるようになった!という嬉しい事例も報告されていますよ。
初めての場所へのお出かけも安心なスケジュール表
初めて行く場所や、いつもと違う予定があると、不安で動けなくなってしまうことってありますよね。
そんな時は、お出かけ用の簡単なスケジュール表を作ってあげると良いと言われています。
最初はたくさんの情報を詰め込まずに、「今」と「次」の2ステップだけを見せるのがコツだそうです。
- 「今の場所(家)」のカードの隣に矢印(→)を置く
- その次に「行く場所(公園や病院)」のカードを置く
たったこれだけのことでも、「ここに行ったら終わりなんだ」と見通しが持てるので、5歳のお子さんが怖がらずに移動できたという体験談もあるんですね。
外出先でも見せられるように、小さなカードをリングでまとめるのも便利かもしれませんね。
写真と「実物」や「ジェスチャー」の合わせ技
カードを作ってみたけれど、なかなか見てくれない……ということもあるかもしれません。
そんな時は、写真カードと一緒に「実物」を見せたり、ジェスチャーを加えたりするのが効果的だとされています。
たとえば、「歯磨き」のカードを見せながら、実際の歯ブラシを目の前で見せてあげたり、磨く真似をしてみたり。
複数の感覚を刺激してあげることで、より理解しやすくなるんですね。
大切なのは、お母さんだけでなく、ご家族みんなで同じ見せ方・伝え方をして統一することだと言われています。
みんなが同じように接してくれたら、お子さんも混乱せずに安心できますよね。
お子さんにぴったりの視覚支援で毎日に笑顔を

内容を少し振り返ってみましょう。
- 発達障害の特性(視覚優位)に合わせることで、パニックを防ぎ安心感を与えられる
- 市販品より、お子さん自身の持ち物の写真を使った方が理解しやすい
- 自分でカードを外すなどの操作が、達成感や自立心(自己管理力)を育む
- 「お支度ボード」や「今・次カード」など、100円グッズとスマホで簡単に作れる
- カードはシンプルにし、理解度に合わせて少しずつステップアップしていくのがコツ
難しく考える必要はありません。
特別な機材や絵の才能がなくても、お家にあるものと、お子さんを想う気持ちがあれば、世界に一つだけの立派な支援グッズが出来上がりますよ。
まずは1枚、お子さんの好きなものの写真を撮ってみませんか?

最初は完璧なスケジュールボードを目指さなくても大丈夫です。
まずは、お子さんが毎日使うお気に入りのコップや、大好きなおもちゃの写真をスマホでパチリと1枚、撮ってみることから始めてみませんか?
それを画面で見せて、「これでお茶飲もうね」と伝えるだけでも、立派な視覚支援の第一歩なんですよ。
最初は、私たちが指をさしてサポートしながら進めることになるかもしれません。
でも、毎日少しずつ続けていくうちに、きっとお子さんの方から「次はこれだね!」と嬉しそうに教えてくれる日が来るはずです。
焦らず、お子さんのペースに合わせて、親子で楽しみながら「できた!」の喜びを増やしていけたらいいですね。
あなたのその優しい気持ちと少しの工夫が、きっとお子さんの毎日を明るく照らしてくれますよ。